子どもへの絵本読み聞かせの効果 わが家の場合

絵本の読み聞かせの効果についてはインターネットで調べると、子どもの言葉の発達を促す、情緒安定、集中力、親子のコミュニケーションなどいろいろでてきますね。

では実際、読み聞かせを子どもにしている親は、どう感じているのでしょうか。言われている効果がちゃんと現れているでしょうか。インターネットでは一般的な事柄を書いているのがほとんどなので、一つの事例としてわが家の読み聞かせの効果はどんなものかを書いてみたいとおもいます。

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特に変化なしと感じた就学前

うちの子は言葉の遅れを違う場所で何度か指摘され、どうしたものだろうと試行錯誤の中、絵本の読み聞かせはしていましたが、特にその効果かと思われるような顕著な変化はありませんでした。以下、その内容を説明します。

始まりは0歳

私が子どもに絵本の読み聞かせを始めたのは、生まれて4-5ヶ月たった頃でした。その頃はただ、絵を見せて読んで聞かせて終わり。子どもが手で触ってみたり、本に視線が向けられているなぁという程度でした。

1-2歳頃

わが子は言葉を話し始めるのは遅かったです。1歳半健診のときには、言葉の遅れを指摘され、定期的に臨床心理士の発達相談を受けていました。

語りかけはずっとしていたし、絵本もぼちぼち読み聞かせていたのですが、言葉の遅れを指摘されて、少しショックでした。

この頃子どもは1冊の絵本をたいそう気に入って、何度も何度も読んでと私にせがみました。そのうちに絵本(『コトコトでんしゃ』)の言葉を真似るようになりました。それは「カーンカーンカーン、カーン」という踏み切りの音でした。

コトコトでんしゃ (あかちゃんのりものえほん)

3-5歳頃

2歳でがらりと生活環境が変わりました。引越しです。保育園が変わり、家も変わり、一時期かなりのストレスで、私も子どもも参っていた時期がありました。その頃は絵本の読み聞かせをどうしていたのか、あまり覚えていませんが、ゼロにはなっていませんでした。

3歳ぐらいだったと思いますが、寝る前に1-2冊絵本を読む習慣を作りました。これならどんなに忙しくても、眠りに入るまでの時間を絵本タイムにあてることができました。この習慣づけはとても良かったと思います。

3歳になって間もないときには、保育園の先生からうちの子の言葉の理解がちょっと・・・ということを、オブラートを包んだように言われました。その後の3歳児健診でやはり言葉の遅れを指摘され、今度は療育に通うことになりました。

絵本は細々とですが毎日読んでいたし、子どもともたくさん会話を交わすようにしていたにも関わらず、周りから遅れていることを指摘され、だんだん心配になってきました。

療育は1年足らずで一旦卒業という形になりました。まだ不安は残るものの、ある程度の進展が見られたので、今後何かあれば連絡をとのことでした。1対1の会話は、訓練でなんとかクリアすることができるようにはなったのですが、1対集団(たとえば先生と園児たち)になると、今も変わらず話が聞けないかもしれないと。このあたりは保育園と親と専門家で連携して見ていくことになりました。幸い、大きな問題もなく、かといってもう大丈夫ともいいきれない感じで、時はすぎていきました。

ところで5歳になったあたりの頃、赤ちゃんのときにたいそう気に入っていた絵本『コトコトでんしゃ』を開き、一人で読み聞かせごっこをして遊んでいました。まだ字がろくに読めない時期だったので、読んでいるのではなく記憶している言葉を話していました。大体内容は合っていました。

花開き始めた!?小学校入学後

こんな状態だったので、わが子には特別支援学級に入れたほうがよいのか、迷いました。夫は何もしなくていい、普通に入学して普通のクラスに入ったらいい、問題が起きたら対処しようと言ったので、それもそうだなと思い、普通クラスに入りました。不安いっぱいの小学校入学でした。

6歳~現在(7歳 小2)

小学校へ入学して、生活ががらりと変わりました。まず起床が6時。7時すぎに登校。小学校までは歩いて40-50分ほどかかります。

夏休み

1年の夏休みに入る前、個人懇談をしました。先生に国語のテストを見せてもらいました。漢字や言葉の使い方はよくできるのですが、読解問題がさっぱりできていませんでした。

本を声を出して読むときも、意味のあるかたまりごとに読むのではなく、ブツブツと一文字ずつ切れる読み方をするので、夏休みは絵本の音読を練習させてくださいと言われました。

それで私に火がついて、夏休みはたくさん本を読もう!ということになりました。先生のおっしゃるように、子どもに毎日1冊、語数の少なめの絵本を音読してもらいました。そのほか4-5冊を私が読んで聞かせました。

寝る前の1冊を加えると、小1の夏休みは1日5-6冊の絵本を一緒に読みました。

読む意欲

夏休みが終わっても、絵本を読むペースは落ちませんでした。子どもは宿題で国語の本読みが毎日あったので、絵本の音読はしなくなりました。

けれどもごくたまに、「ボクが読もうか?」と言ってくれるときがあります。ある日、私は声を出して絵本を読んでいるにも関わらず、途中で居眠りを何回もしてしまうことがありました。すると子どもは「続きはボクが読んであげるね。」と言って、読んでくれました。

私が夏休みが終わっても、淡々と絵本を読んでいたので、子どもも「もう終わり」とは思わなかったようです。いつも夕食後に絵本を読むのですが、食事が済むと図書館から借りてきた本を置いている場所へ行き、今日は何を読もうかといいながら、絵本を取り出してきます。もう無意識の行動になっているようです。

ある日、私は何かで子どもを叱り、私自身腹立たしさでいっぱいのとき、「今日は絵本を読まない」というと、「いやだ。読みたい。」と言いました。私はなんとか気持ちを鎮め、いつものように絵本を読みました。読み終えたら二人とも笑顔です。

ところで子どもの音読ですが、1年生で最後の懇談会の時点で先生から上手になっていますと言われました。私が家で本読みを聞いていても、意味のあるかたまりで読めるようになっているのがわかります。

読解力

問題の読解力ですが、かなり伸びたと思います。とはいえ、まだまだちょっとしたところで躓いていますが、小学校1年生の夏休み前に見せられたテストに比べたら、格段に伸びています。何度も読み込んだ単元の読解テストは満点を取れるようになりました。

授業で時間をかけてやったところは、なんとか理解できているようですが、初見の文章を見て問題を出されると、一つ二つ間違えてしまいます。しかも間違えた原因が深刻です。問題の意味がわかっていないのです。

同じことが算数の文章題でも見られます。何度もやったことのあるパターンの問題は、ササッとできるのですが、新しいパターンの問題形式だと、問題を読んでも意味がわからないらしいのです。

その反面、絵本の読み聞かせでそこそこ複雑な内容のお話でも、ポイントになる部分はきちんと押さえているのです。文字面だけでは読み取れない心情や様子など、たずねてみるとちゃんと理解できていて、私も夫も大変驚くことがあります。

言葉の理解は複雑

一言で「言葉の発達」と言いますが、実際は一言では表しきれないとても複雑なものですね。

今のところ、うちの子を観察していると、単に記憶するだけの言葉、漢字はとてもよくできています。言葉の使い方(特に助詞)なども、かなり正確に使えます。

長いお話を聞いて、自分の理解できる範囲ですが、全体像を描けているようです。けれども反面、森の中の木一本一本を見る、枝葉まで見るような文章の読み方は、まだ未発達な気がしています。

具体的に言えば、算数や国語の文章問題です。問題を読んで何をすればよいのかを読み取る力が不足しているように思います。

伝える道具としての言葉の力

使える言葉の習得というものは、単に言葉の暗記だけではなく、思考力、想像力や経験などなど、複雑に絡み合って言葉という道具を使って生活したり勉強したりします。「言葉の発達」というときに、私は思考や想像や経験を元に、人に伝わる言葉を使え、自分が本当に理解できる言葉を使えることを期待しているので、それらのどの要素が欠けても不十分に思えるのかもしれません。

けれども私はネガティブにはとらえていません。もしも子どもにたくさんの絵本を読んであげていなければ、言葉の問題はもっと深刻だったかもしれません。過去に知能検査をしたことがあるのですが、目から入る情報は上手く処理できているけれど、耳から聞く情報は上手く処理できていないことや、知識が平均よりも少ないとの指摘を受けました。

その知能検査を受けたのは、小1の夏休み前でした。夏休み以降、たくさんの絵本を子どもと一緒に読むことで、目だけではなく耳からの情報を入れて処理する訓練をし、日常以外の世界からの新しい知識、経験したことのない世界を見聞きすることで、知識もある程度増えてきたのではないかと思います。

家庭での時間を大切にしたい

まだまだ伸びていくと思います。子どもの知力は学校だけの責任ではないはずです。むしろ家庭での学習こそ、重視するべきだと思います。

小学生になって、周りがお稽古事に通ったりするのをちょっぴりうらやましく思えて、子どもがやりたがっているサッカーや太鼓を習わせようかと、悩んだ時期もありました。けれども今の時期、子どもの成長のために家で一緒に絵本を読むことのほうが、私にも子どもにも良いという気がして、お稽古事はしていません。行くとどうしても絵本を読む時間や夕食の団欒がなくなりそうなのです。今はそれらがなくなるほうが、もったいないと思うのです。

いずれ、近いうちに子どもは私の腕の中から飛び立って、自分の世界を持ち始めるだろうから、それまでは私が子どもに伝えられることをできるだけたくさん伝え、ともに楽しい時間を共有したいと思います。

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