読み手自身が「本を読むのが苦手」という場合の絵本読み聞かせ

子どもに絵本の読み聞かせをしようと思うのだけど、自分自身が本を読むのが苦手で、どうもやる気がしない。またはうまく読めないのが気になる。そのような悩みを持つ方に、私の経験談を元に克服のヒントを書きたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

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本を読まなかった私の過去

今は小学校の読み聞かせボランティアをして、家では子どもに毎日絵本の読み聞かせをしている私。けれども私は子どものころはあまり本を読まない子どもでした。子ども時代の記憶に残っている絵本は1冊もありませんし、本好きの子どもなら誰でも一度は読んで、知ってるであろう「名作」といわれれる類も、読んだことはありませんでした。

大人になっても本を読むのは苦手でした。とにかく文字を読むのが遅いのです。多くの人が黙読でささっと読んでしまえるものが、私の場合、脳内音読でしか読み取れない。脳内音読とは、黙読するときに頭の中で音読をすることです。もしも読み間違えたら、いちいち戻って正しく読み直しもするものだから、遅い!とにかく読むのが遅いのです。

まともに本1冊を最後まで読み通せた記憶は少ないです。それほどに読書が苦手でした。音読してしまうといっても、決して音読が上手いわけではありません。普段から本を読まなかったし、語彙は少ない、漢字を知らないのですから。

それが今では本を読むのが大好きです。絵本は特に大好きです。なぜそうなったのか。一言で言ってしまえば、「興味を持って読める本を見つけて、たくさん本を読んだから」です。ありきたりすぎて、面白くないでしょう?でも成功秘話って、意外とそんなものかもしれませんよ。以下、アラフォーから始めた私の読書法を、少しだけ説明します。

強い興味を持っていることから始める

実は私、英語も大の苦手でした。でもあるきっかけで英語を勉強しなおそうと思い立ち、それからしばらくは自分に向いている英語学習法を模索する時期が続きました。ついに出あった学習法というのは、英語の「多読」でした。私が始めた多読という英語の学習法は、簡単な英語の絵本や児童書などを、辞書を引かずにどんどん読んでいくというもの。

この方法、読書が苦手、かつ英語が苦手な私でも続いた理由はずばり、1.辞書を引かなくてもよいことと、2.英語に興味があったから。もともと英語が大の苦手だったので、辞書を引きながら学習するスタイルでは続かなかったのです。三日坊主にもなりません。1日で終わりになっちゃうくらい、苦手でした。それでもなぜか、英語ができる自分になりたかったのです。冷静に頭で考えていたら、きっと「自分には無理!」と決めつけて、あきらめていたかもしれません。「なぜか好き」という情熱があったからなのではないかと思います。

それほど英語が苦手なのに、なぜ英語に憧れるのか。きっかけは確かにありました。アフリカが好きで、やっとアフリカ旅行へ行けたのに全く英語がわからなかった自分にひどく落胆したのです。英語さえできれば、もっとアフリカを楽しめていたのに!

すべての始まりは、ここにありました。興味のあること、情熱を燃やせること、そこでならやっていけそうではありませんか?

興味の対象は移り変わるもの・・・

当然です。私もアフリカは好きだったけれど、英語をやりたいと思う動機が変わってきました。多読を始めて、まず英語を読むこと自体が楽しくなりました。あれほどできなかった英語。それなのに、小さな子どもが読む絵本ではあるものの、読めている自分がうれしくてうれしくて仕方がなかったのです。英語が読める快感を覚えてしまったのですね。とはいえ、当時の英語力はたいしたことはありませんでした。でも、そんな小さなステップでもいいのです。何事も小さな1歩からです!

やがて多読は学習ではなく趣味に変わっていきました。そして英語の絵本にのめりこんで行きました。始めは「絵本なんて子どもが読むもので、内容が幼稚だから面白くないけれど、英語の学習のためだから読んでるのだ」という気持ちでした。けれども大人の私が読んでも、どうしようもなく感動の波が押し寄せてきて、何度も涙を流してはじめて、絵本の楽しさに気がつきました。

それでもしばらくは、絵本は英語だったら読むけれど、日本語では読む気がしなかったです。ところが英語の絵本を読んで、自分なりに理解はできたけれど、日本語訳はいったいどうなっているのだろう。そんな気持ちから、日本語に訳された絵本を手に取りました。日本語で読むのと、英語で読むのとでは印象が違いました。それが私にはすごく大きな発見に思えて、その後は英語の絵本を読んだ後に、機会があれば日本語訳の絵本も読むようになりました。

環境も変わっていく!

ご縁があり、結婚して子どもが生まれました。子どもがお腹にいるときはまだ、私の興味は英語の絵本だけでした。生まれてからも、しばらくは英語の絵本だけでした。けれども子どもが絵本を見せると興味を示してくれるようになってから(生後半年あたりだったと思います)、日本語の絵本を読み聞かせるようになりました。同じ本を何十回も読んでいました。

そうして、気がつけば子どもと絵本を読むのが楽しみになり、もちろん日本語で書かれた絵本も大好きになりました。子どもが小学校へ入学すると同時に、子どもの小学校の読書ボランティアに参加するようになり、現在の私がいます。

本を読むのが苦手でも大丈夫

子どもに絵本の読み聞かせを行うにあたり、本を読む習慣がなくても、文章を読むのが苦手でも大丈夫です。ましてや読書家である必要なんて、全くありません。

とにかく読む。それだけです。今、読んであげられる子どもが目の前にいるのなら、まず読んであげる。そこからはじめてはいかがでしょう。読み方がどうどか、気にする必要などありません。子どもが喜んでくれる顔を見ると、また読みたいと思うでしょう。それが動機ですね。

興味のあることから世界を広げていく

どうにも文章を読むのが苦手であるという場合は、私のように今興味のあることから始めるとうまく行くかもしれません。ちょっと遠回りのような気がしますが、読むのが好きになることほど強い動機はありません。

好きなこと・・・たとえばガーデニングなら、ガーデニングの本を読む。ありきたりですね。きっとこれではやる気が続かない・・・そう思ったら、たとえばガーデニングのブログを始めてみる。最初は自分の庭を紹介してもいいですね。でもすぐにネタがなくなってしまいます。

すると、ガーデニングの雑誌や本を読んで、知識を深めて情報を整理して、それを紹介したりすると楽しいかもしれません。ブログに訪問してくれる人が定着してきて、コメントも入りだすと楽しくなると思います。ますます情報を仕入れて、記事を書きたくなるかもしれません。

実は私が英語の多読を始めてから、ブログを開設しました。記事を書くためにいろんな洋書を読み、内容を把握してまとめ、それをアウトプットする。多読を継続できたのは、ブログの力も大きかったと思います。

読むよりも書くほうが難しいのですが、書く練習をしていると、さらに読む力が伸びるのです。読み書きは全く別物ではないということですね。

感性を磨く

パソコン

感性を磨くために本を読むことはいいことだと思いますが、方法はそれだけではありません。日常生活の中には、いろんな小さな感動が潜んでいるので、それを見つけて楽しむのもよいと思います。たとえば風邪を引いて寝込んだとします。思うように動けないし、身体が辛い。

回復したときに、元気でいられることに感謝の気持ちが湧いてきます。自分の身体だけれど、熱が出ていると意識しないでも動けていた自分ではなくなり、とたんに不自由を感じます。回復して元気になったときに、当たり前の日常は実は当たり前ではないということに気づくことがあると思います。それは些細なことですが、大事なことですね。

私はよく、特に何もなかった一日に感謝することにしています。楽しいことが全然なく、平凡ないつもと変わらぬ1日だったときに。家族の病気や怪我など、悪いことが起こらなかったことに感謝。何でもない平凡・平穏な生活こそが幸せなんだな~としみじみ感じます。心地よい風がふき、草木が揺れるのを見たり、静かに太陽が沈むのを見たりするだけで、幸せを感じます。

当たり前のことが無意識のうちに過ぎていく・・・何かに気を取られているとそうなってしまいます。忙しくても、数秒あればそんな小さな幸せを感じることができます。そういう感性があると、絵本を楽しみやすいと思うので、育てたいところです。コツは常に何かを見て感じる練習をすること。ブログなどでアウトプットしていると、感情を表現しやすくなると思います。

私はブログを始めたとき、自分の語彙の少なさのために、言いたいことを表現することが難しかったです。そんなとき、うろ覚えの言葉が頭に浮かんだら、国語辞典を引いて意味を確かめて使えそうなら文章に使ってみたりを繰り返しました。今でも国語辞典はよく引いています。

交流で好みが広がっていく

子どもとの交流

絵本は読むけれど、特定の作家や特定のジャンルのものしか楽しめない人がいるかもしれません。私の場合は洋書絵本から始まったので、始めは原作が英語の絵本が好きで、日本人の作家が書く絵本には興味がありませんでした。

ところが子どもが生まれ、絵本もストーリー性のあるものを理解できる年齢になったころ、一緒に図書館へ行くと、私に読んでほしい本を子どもが自分で選ぶようになりました。子どもが持ってくるのは、だいたい原作が日本語のものでした。

家にはあれだけ英語が原作の絵本が多いというのに、子どもは日本語が原作の絵本を選んでくる・・・。子どもが読んでというのだから読みました。それが繰り返し続きました。そのうち私の中に、ある変化が起こりました。

まずは好きな日本人の絵本作家が見つかりました。それから自分が好きなイラストの雰囲気もわかりました。タイトルを見て、中のストーリーを想像する力がつきました。そんなことがわかり出してから、「これはおもしろそう」「これを読んでみたい」と、自分で思えるようになってきました。

そうなると図書館へ行くと絵本コーナーの書棚の前に座り込み、どんどん読みたい絵本を選んでいけます。とても楽しいですよ。絵本を読みきるのは、大人に取ってはそんなに大変なことではないですね。だから読書が苦手な人でも、絵本から入るのはとてもおすすめです。

絵本好きな大人との交流

絵本好きな大人は意外とたくさんいます。なんとかその人たちの集まりなどを見つけたり、絵本好きの友達を作ったりして、情報交換するととてもいいと思います。

図書館へ行くと、月に一度くらい「お話の会」が催されていると思います。赤ちゃん・幼児のための読み聞かせ会です。それに参加して、いろんな絵本を見てみるのもいいですね。

私は英語の絵本が好きなので、自分で「英語絵本の会」を発案して、それを市役所・図書館へ提案し、実現しました。何年も活動が続いていて、読み聞かせも行っています。そこに集まる人は英語が好きな人、絵本が好きな人。そこで新しい情報を得て、面白い絵本に出会うことができます。

インターネットで情報を得る

それからインターネットはとても便利です!絵本が好きな人のブログを探して、そこで紹介されている絵本を探して読んだり、アマゾンを始めとするオンライン書店で絵本で読んだ人の感想を読んで、それを参考にして絵本選びをしても良いと思います。

中には毎月書店が選んでくれる絵本を配達してくれるサービスもあります。初めはそういうのを利用してもよいと思いますが、私は自分で選ぶ楽しみや、選ぶ目も養ったほうが楽しいと思うので、いずれは自分で絵本を選べるようになることを目指しましょう。

以下に私がよく利用するオンライン書店や絵本を選ぶときに参考にするサイト、そして私は利用したことはありませんが、絵本の定期購読サービスを行っているサイトを紹介します。

絵本選び、絵本との出会いに役立つサイト紹介

アマゾン

絵本ナビ

絵本クラブ

メルヘンハウスブッククラブ

クレヨンハウスブッククラブ

童話館ブッククラブ

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