子どもとの楽しい絵本タイムがもたらしてくれること

秋田県のFMラジオで、絵本に関する興味深い番組が放送されているのをご存知ですか?私は先日、知人からその番組のことを教えてもらい、インターネットで聞いてみることにしました。

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インターネットで聞く「小さな朗読コンサート」

その番組というのは、東北地方のFMゆーとぴあで12時から始まる「おしゃべりミュージックBox」の中のコーナーの一つで、FMゆーとぴあ&家読推進プロジェクト共同企画の『小さな朗読コンサート』。月曜日の12:30からこのコーナーが始まります。その週の木曜日には再放送があります。 Listen Radioで聞くことが出来るので、秋田の放送番組の中から探してみてください。

私が聞いたのは2018年8月30日(木)、再放送の「東京大学大学院教育学研究科教授 秋田喜代美先生へのインタビュー総集編」。子どもの読書活動にも関わっていらっしゃる秋田先生が、家読推進プロジェクト発の「家読(うちどく)」の取り組みを紹介されたり、各自治体における子どもの読書活動の状況、子どもたちの主体性を大事にした読書活動のあり方などのお話をされました。

「家読」とは?私と家読の関係

私は家読にとても興味があり、現状と問題点については我が家との違いや共感する部分にうなずきながら聞き入っていました。家読ってご存知でしょうか?以前家読に関する記事をアップしました。福岡うちどくネットワーク代表の講演会で、少しだけ事例発表をさせていただいたときの記事です。(「わが家のうちどく事例」参照)

家読を簡単に説明すると、家で子どもと一緒に読書を楽しむことです。スマホやゲームの普及とともに家族間のコミュニケーションが減少傾向にある中、家読で得られるものは何物にも代えがたい「家族団らん」です。家読の趣旨を正しく理解し実践することで、多くの家庭問題・教育問題は軽減されるようにも感じます。理想論と思う人がいるかもしれませんが、読書の力ってすごいと思います。

この「家読」という言葉を作り、家読の活動を続けているのが家読推進プロジェクト(サイト名:うちどく.com)です。私も縁あって、福岡うちどくネットワークの会員にしていただいたこともあり、家読推進プロジェクトの佐川代表とお会いする機会にも恵まれました。

英語の絵本好きから始まり、出産後に自然な流れで子どもへの絵本読み聞かせを始め、図らずも家読活動や小学校での読み聞かせボランティア活動も始めることになり、今では私のライフワークである英語の多読と子どもとの家庭読書、つまり英語の多読と家読とをリンクさせることで、子どもと楽しみながら子どもの能力を最大限に引き出すことが可能だと思うようになり、地味に家庭で実践しています。

前置きが長くなりましたが、以上が「家読」の簡単な説明と、私と家読とのつながりから、なぜ今回の記事を書くに至ったかの背景の説明です。

秋田先生へのインタビュー総集編を聞いて学べたこと

8月30日(木)放送の『小さな朗読コンサート』、「東京大学大学院教育学研究科教授 秋田喜代美先生へのインタビュー総集編」を聞いて私の心に一番響いた内容は、秋田先生のお母さんに絵本を読んでもらったという思い出話とお子様との絵本タイムのご様子です。

<秋田先生の思い出話とお子様との絵本タイム>

  • お母さんに本を読んでもらう時間が楽しくて好きだったこと
  • 小学校中学年ぐらいから本を読まなくなってしまったこと
  • 出産後にわが子への絵本の読み聞かせをしていると、昔のお母さんとの記憶がよみがえったということ
  • 絵本を読んで聞かせる時のわが子の反応を見て自分が子どものときもこうだったのかなと思っている

というお話しに、子どもとの読書体験のすばらしさを感じました。

何がすばらしいと感じたかというと、子ども時代に読書が楽しいという経験をしておくと、一旦読書から離れる時期があっても、何かのきっかけでまた必ず本に戻ってくるという理屈が何となくわかったからです。

子ども時代に親や身近な大人と一緒に楽しく本を読む体験をしていたら、子どもへの読み聞かせの思いが変わってくると思います。

「あの時読んでもらった絵本、なつかしいな」
「あの時私もこの子のような反応をしたのかな、お母さんは今の私のように感じていたのかな」
「この本を読んでもらった時のことを今も覚えてる」
「この本を見て一緒に笑ったな、楽しかったな」

などと、良き思い出にひたりながら、今度は自分が子どもと楽しい時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

子どもは本から離れる時期に何をしている?

今私の子どもは小学校中学年。最近はマンガは読むのですが、自分から文字の多い絵本や児童書は読みたがりません。それでも相変わらず私の読み聞かせは好きで、絵本に限らず文字の多い児童書も読んで欲しがるのですが、自発的な読書への発展が見られません。最近は、どうやって読むように仕向けようかと頭を悩ませていました。けれども番組で秋田先生は「一度は本から離れて実体験を積むことも大事で、やがてまた本を読み始めた時に、体験と本がつながる」とおっしゃっていた部分にはっとしました。

行動範囲が拡がり考える力もついて、外での経験に興味津々のわが子を見ていると、今はそれが必要な時期なのかもしれないと思いました。これまで親子で楽しく絵本を読んできたのであれば、子どもが本を読まないことを親が気にしすぎる必要はないのかもしれません。子どもと楽しく絵本を読む経験の大切さは、ここにあるのだなと感じた瞬間でした。

子どもが本好きになるには理由がある

そう考えると、例えば子どもを本好きにしたいとか、勉強のできる子にしたいという思いだけで読み聞かせをする場合とは、経過も結果も違ってくる可能性があるのかもしれません。子どもの将来を思う事自体は悪い事ではありません。私が言いたいのは、親が楽しいと思えないのに子どものためだけに「がんばって」絵本の読み聞かせをしても、「楽しい親子の読み聞かせ」という記憶が子どもに残らない危険性がいくらかあるのでは?ということです。

親が義務感だけで子どもに絵本を読み、子どもと絵本の世界を共有しようとしなかったり、子どもに絵本好きになるよう強制するような言動を取ってしまったりすることは、もしかすると子どもにとってそれは楽しい記憶ではなくなるのかもしれません。

ではどうすれば、親子の読み聞かせが子どもにとって楽しい思い出となるのでしょう。

私の考えは、親自身が子どもと本を読むことを楽しむことではないかと思います。親と子で1冊の本を心から楽しむこと。その体験が子どもの記憶に残り、「読書は楽しい」という気持ちにつながっていくのかなと思います。

そんな記憶のある子どもは、やがて親になった時に秋田先生の経験と同じく、自分の子どもの頃の楽しかった親子の絵本タイムを思い出し、わが子と楽しく絵本タイムを過ごすことができるのでしょう。

そうやって次世代につなげていくためにも、家庭での楽しい読書は大切だと改めて感じました。

親自身が本を楽しむと子どもに何をもたらすか

私は子どもが生まれる前から英語の絵本が大好きで、自分の楽しみのために日常的に英語の絵本を声を出して読んでいます。すると私の子どもは、別のことをしていても手を止めて私の横にきてじっと聞き入るのです。これは何を表しているのでしょうか。

子どもは親が楽しいと思っていることを、同じように楽しいと感じるのではないかと思っています。幼少時となればなおさらその傾向が強いように感じます。

子どもが生まれてから、ずっと子どもに絵本の読み聞かせをしてきた私ですが、実は最近困っていることがありました。それは小学校3年生になっても自発的に読書をしようとしないわが子の姿を見て、どのようにしてわが子に読書を定着させようかと頭を悩ませていたのです。

けれども秋田先生のお話を聞くうちに、子どもがなかなか自発的な読書を始めないとしてもそれはそれとして、暫くはそのまま様子を見守ればよいと思いました。今はこれまで通りの私たち親子のスタイルで、楽しい読み聞かせの時間を過ごそうという気持ちです。

大人が本気で絵本を楽しんでいる姿を子どもに見せることは、「本を読め」と子どもに言うよりも1000倍効果はあると思います。

私と子どもの言葉の旅

わが子は言葉の発達が遅いと1歳のころからずっと言われ続け、小学校へ入ってからもその不安は消えていません。けれどもなんとかここまでこれたのは、私と子どもの絵本タイムがあったからだと確信しています。

そして子どもの言葉の発達をさらに促すために、つい最近、絵本タイムに取入れた新しい試みがあります。今のところ、子どもはそのやり方をとても気に入ってくれています。

私と子どもの言葉の習得への旅、途中経過も今後報告していく予定です。

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