絵本の対象年齢は意識する?

絵本の選び方はいろいろあることは、以前の記事にまとめました。link絵本の選び方

その記事の中に対象年齢から探す方法も紹介しました。では子どもに絵本を選ぶにあたり、「対象年齢」という要素はどれだけ重要なのでしょうか。

「そんなこと、あえて書かなくてもわかるわ」という方もいらっしゃるでしょうけれど、あえて書いてみたいと思います。

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なぜ絵本に対象年齢があるのか?

絵本の裏表紙などには、対象年齢が記されています。その理由は、子どもの発達段階にあった絵本がわかるように、出版社が明記しています。一般的に子どもの発達段階は年齢で分けられているので、絵本も年齢別に分けているのですね。

発達段階区分(厚生労働省)

厚生労働省が示しているlink保育所保育指針(第3章 子どもの発達 2 発達過程)の中に、およその月齢別の発達度合いを記している部分があります。以下、対象年齢に深く関わりがありそうな箇所を取り出して、表にまとめてみました。

おおむね6ヶ月未満 視覚・聴覚などの感覚の発達:笑う、泣く
特定の大人との間に情緒的な絆を形成:喃語などで自分の欲求を表現
おおむね6か月から1歳3か月未満 周囲の人や物に興味:意図的に腕や手先を動かす
特定の大人との間に情緒的な絆を深める:簡単な言葉や気持ちの理解
おおむね1歳3か月から2歳未満 周囲への自発的な働きかけ:言葉を発する
運動機能の発達:つまむ、めくるなど
言葉の発達:指差し、身振り、片言、二語文を話し始める
おおむね2歳 言葉の発達:発声が明瞭になる、語彙が著しく増加
象徴機能の発達:ごっご遊び
おおむね3歳 言葉の発達:話し言葉の基礎、質問をする
行動面:予想や意図、期待を持って行動する
おおむね4歳 想像力が豊かになる
感情が豊かに:人の気持ちを察して自分の気持ちを我慢できる
おおむね5歳 言葉の発達:自分なりに考えて判断したり、批判する力が生まれる、自分と異う思いや考えを認められる
おおむね6歳 言葉の発達:思考力や認識力が高まる、自然事象や社会事象、文字などへの興味や関心も深まる

対象年齢は発達段階を意識した1つの目安

出版社が設定する3-4歳向けの絵本あたりから、シンプルなストーリーをもった絵本が登場するようです。これは上表の3歳ぐらいから、話し言葉の基礎ができてくるのと対応していそうです。

対象年齢にこだわらなくてもよいのでは?

子ども読書

子どもの発達の進度は個人差があるばかりか、興味の対象もいろいろです。対象年齢には幅があるにしても、対象年齢に合う絵本を好むかどうかは別だと思います。

私がそのように思うのは、「好む」=「わかる・理解」とは考えていないからです。わからなくてもいいじゃないですか。絵本を見て、楽しければそれで良いと思います。幼少時は特にそうです。

子どもが対象年齢が実年齢より低い絵本を読んで欲しがったら?

どんどん読んであげるとよいでしょう。ここで「もう大きいのだから赤ちゃん絵本は卒業して、お兄ちゃん向けの絵本を読んだら?」なんて言わない事ですね。大人が読んでも赤ちゃん向け絵本には、本気で楽しいと思えるものがたくさんあります。子どもも同じですね。

子どもの絵本への興味に対して、軌道修正しないほうがよいというのが、私の考えです。さまざまな意見の方もいらっしゃるし、子どもの個性もまちまちで、どの意見が正解と決めることにはあまり意味がないと思うので、参考程度受け止めてください。

子どもが難しい絵本を読んで欲しがったら?

読んであげたらいいと思います。今はまだわからないし楽しくないと思う絵本なら、途中から聞きたがらなくなるでしょう。

「もう読まなくてもいい?」と聞いて、読まなくてもよさそうなら止めて、別の絵本を読んであげるとよいと思います。

年齢よりは、発育段階に注目するとよいかも

厚生労働省の指針にもあるように、発達段階区分は年齢で分けられていますが、年齢はひとつの目安にしか過ぎません。

したがって絵本に記されている対象年齢は、絵本選びの絶対的な指標にはなりませんが、発育進度に合った絵本選びの1つの指標にはなると思います。なぜなら指針の中には、発達の進度に個人差はあっても、どの子も同じ発育段階をたどっていくという記述があったからです。

子どもの興味関心を大事にしよう

大人が今○歳だから、これぐらいの絵本がよいのでは?と思って選ぶよりは、子どもに選ばせてだいたい好みの傾向をつかんでから、大人からも選んであげるとよいかもしれません。

また、同じジャンルの絵本しか選ばない子どもの場合は、子どもの好みを観察して、そこから発展するような絵本や近いジャンル・雰囲気の絵本を選んであげて、何気なく子どもの目に入るところに置いておいたり、「あ、これ面白そう!」なんていいながら、読んでいると「どれどれ・・・」といわんばかりに覗きにくることもあるかもしれません。

始めから一緒に読めそうなら、ひざの上に載せたりしながら、どの子どもにとって新しいジャンルのものを楽しんでみるとよさそうです。嫌がるようなら無理強いをしないほうがよいでしょう。時が来ると興味・関心・好みが変わって、好きになってくれるかも知れません。

反応をみる

子どもと絵本を楽しみながら、子どもの反応も観察できたらよいと思います。その子が好きな絵本のどんなシーン、色や言葉・音に喜ぶのかもわかります。それが次に選ぶ絵本の基準になっていくと思います。子どもの成長は大人が思うよりも速いので、「好きな絵本基準」もどんどん変わっていきます。

だから一緒に読むときは、常に子どもの反応にも意識を向けて、観察することは大事だと思います。

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