テレビやDVDと絵本の違いは?

絵本とテレビやDVD、どう違うのでしょうか?どちらも見て聞いて楽しみますよね。

「テレビやDVDよりも絵本の読み聞かせのほうが子どもにはよい」とどこかで聞いたことがあるでしょうか。そしてその答えも、どこかで見たり聞いたりして知っている人は多いかもしれませんね。今回はなぜテレビやDVDよりも絵本緒読み聞かせのほうがよいといわれているのかについて、まとめてみたいと思います。

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能動的か受動的か

テレビは見ているだけで映像と音がどんどん流れてきて、それを見たり聞いたりしていると、ちゃんと理解できるように作られています。一方絵本は、作家が言葉もイラストも厳選します。絵はテレビのように動かないし、絵本から声も出ません。誰かが読んで、聞く者が頭の中で想像力を働かせます。

テレビは受動的な態度で情報を受け取るだけで、十分楽しめるのです。絵本はそうは行きません。読んでもらっている間、動かない絵を見ながら自分の頭を働かせて楽しみます。頭を能動的に働かすのですね。

私は「能動的」姿勢を身につけるには絵本はいいなと思いました。大人になっても続く勉強。勉強というと硬いですが、普段の生活の中でもたくさんの学びの機会は転がっています。同じ環境にいても、どんどん自分から知識を吸収し、経験につなげていける人と、常に受身で言われた事、教えられたことしか覚えない人もいます。

小さな子どものときから、積極的に情報を取り入れて頭の中で考える癖をつけるとよいのではないかと思います。頭は使わなければどんどん怠慢になっていきます。反対に頭は使えば使うほどに冴えてきて、考えることを面倒とは感じず、楽しいと感じます。

大人も同じで、頭を使わないでいると老化も早くなってしまいます。頭は使えば使うほど、劣化しにくくなるようですよ。

想像力の発達

絵本を読むときに想像力を働かせることができるようになると、年齢が上がっていって絵のない文字だけの本を、想像力を働かせて読むことに何の苦労も感じないでしょう。

絵本よりもテレビやDVDに頼る生活に偏ってしまうと、想像力を働かせて小説などを読むなんて面倒だと思う大人になるかもしれません。そんなはっきりいした問題意識を持っているかどうかは別として、本を読まない大人になってしまわないかと思います。

想像力は物語の世界でだけ必要なものではありません。たとえば人間関係でも、他人の立場を思いやれるかどうかは、自分とは違う立場の人の気持ちを想像できるかどうかにかかっているといってもよいでしょう。

人は誰でも自分の知らない世界を想像・理解することは難しいです。けれどもそんなとき、少しでも豊かな想像力で、人の気持ちを汲み取れるような大人になれたら素敵ではないでしょうか。絵本を読まなければ他人の立場で物事が考えられないというのではなく、他人の立場を思いやるときには想像力も必要で、その想像力は絵本で小さいときから少しずつ身につけることができると思います。

情緒の安定

ストレスとリラックス

小さな子ども(特に赤ちゃん)にとって、自分を育ててくれる存在がすべてです。私の子どもがまだ小さかったころ(3-4歳)、「ママが死んだらどうする?」と聞くと「いやだ」と言って涙ぐみました。何がいやなのかを聞いてみると、お母さんがいなかったら誰が僕のご飯を作ってくれるの?という返事。「悲しい」「寂しい」ではなく、ご飯を食べるという、生きるために必要なことが出来なくなることに不安を感じていたようです。

我が家の息子は現在6歳ですが、今でも私がひざ抱っこすると落ち着くらしいです。子どもは未知のことや苦手なことやいやなことがあると不安になるようで、落ち着く場所を求めるように思います。保育園や学校で何かあったな、と思ったら、私はまず子どもをひざ抱っこしてリラックス。すると子どものほうから、今日あったことを話してくれます。

子どもの世界にも、ストレスやつらいことはたくさんあるでしょう。そんなときに心を落ち着けられる空間を持つことは大事ですね。子どもの情緒が不安定だと、子どもの世界も広がっていきません。自分の殻に閉じこもらないで、外の世界に目を向けて冒険させてあげたいですね。

絵本の読み聞かせも、ひざ抱っこ同様、子どもの情緒安定には優れた方法だといわれています。子どもが小さいうちは、ひざ抱っこして絵本の読み聞かせもできますね。

信頼している大人の体温を感じ声を聞くことで、子どもはリラックスできるそうです。自分の気持ちを表現するにはまだ十分な語彙も表現力も持たない子どもは特に、触れ合いが大事なのだと思います。これは一人でも見られるテレビやDVDとは、全く異なる部分ですね。

字を読む力を育む

絵本の読み聞かせをずっと続けていくと、自分では本を読まない子になってしまうでしょうか?

私はそうは思いません。始めは読んで欲しいだけの欲求が、次第に膨らんできて、いつも読んでくれている大人に、自分が読んであげたい!と思うようになるかもしれません。また、大人はいつも忙しそうにしているので、もっと読みたい気持ちが強くなると、大人に頼まずに自分で読みたいときに読むようになるかもしれません。

子どもを見ていると、みんな好奇心旺盛です。人がやっていることをすぐに真似したがります。それが学習能力ですよね。自然に湧き出る力に任せて、私たち大人は子どもに「読ませよう」と思わないで、ただ楽しんで絵本の読み聞かせを続けるとよいと思います。楽しいことを「やりたい!」と思う気持ちは大人以上。子どもの力を信じられる大人になりたいです。

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